教育改革の取り組み

學修成果の質保証へ向けた大學方針

2018年4月
學長 村上 雅人

1 學修成果の質保証の背景と目的

世界の高等教育改革において、大學は「何を教えたか」ではなく、その教育によって「學生が何を學んだか」すなわち學修成果を重要視することが求められています。また、現在、グローバル水準の教育レベルを維持するため、多くの大學が教育ならびに學修成果の質保証に取り組んでおり、芝浦工大も大學全體で推進しています。
資源に乏しい日本は「科學技術立國」を國是としていますが、それを支える理工學人材は、常に世界を意識する必要があります。そして、ボーダーレスという國際社會にあって、日本が今後も輝き続けるためには、世界に誇れる技術を磨くとともに、他國と協調して、互いを高める努力をすることが必要です。芝浦工大は、學生と教職員が世界に目を向け、「世界に學び、世界に貢獻する理工學人材」を育成する場としたいと考えています。

2 単位の実質化の推進

大學のグローバル化が進展する中で、海外の連攜大學と単位互換を進める際などに、國際水準の「単位の実質化」が求められています。
日本では、學生の學修時間が短く、授業時間外の予習復習を含め45時間で1単位とする考え方が徹底されていないことが問題とされています。
國際通用生という観點からも、「単位の実質化」を通して、學修成果の質保証を推進する必要があります。そのためには、授業科目數の適正化を含め、教育カリキュラムの見直しを常に行い、教育のPDCA展開を著実に回すことによって日本を支える理工學人材育成を行うことが必要となります。
具體的には、大學の人材育成目標を達成するためのカリキュラムを設計するとともに、學生が十分な學修時間を確保できる余裕のあるカリキュラム構成とし、1日に履修する科目數と半期に取得できる単位數の適正化を図ります。
以上の方針にしたがい、工學部とシステム理工學部では2019年度よりカリキュラムの大幅改訂を予定しております。また、他の學部においても順次學修成果の質保証に向けた単位の実質化を推進することとしています。

以上

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教育の質を保証

「大學教育再生加速プログラム(AP)」中間評価で最高「S評価」

中間評価においてS評価を受けた取り組みは、テーマⅠ?Ⅱ複合型全21件のうち4件(19%)、事業全體では77件のうち14件(18.2%)でした。
※テーマⅠ(アクティブ?ラーニング)?Ⅱ(學修成果の可視化)複合型
學生の主體的學修を促す4年間の體系的なアクティブ?ラーニング改革 學生の學修成果の可視化と、単位認定に必要な授業外學修(予習?復習など)時間の保証 推進體制の強化
國際通用性のあるコースナンバリング、雙方向システムによる大人數講義へのアクティブ?ラーニングの導入など ポートフォリオの改修や、授業外學修時間を明示するシラバスの提示、學修時間の登録機能などを搭載した學修マネジメントシステム(LMS)の運用開始など 継続的なアンケートおよび改革へのフィードバック実施、アクティブ?ラーニング&アセスメント?オフィス開設、専任教職員配置、教職學協働の教育改革ワークショップの実施など

授業時間割の変更

予習、復習などの時間を含めた十分な學修時間の確保とともに、學生の主體的な取り組みを促し、そして、學修成果を保証して、単位の実質化を進めるために、2017年4月より授業時間割の変更をしました。

変更の目的及び効果

  1. 休日授業の実施や夏期休業期間の短縮などにより授業期間を確保していた狀況を改善します。
  2. 將來的にはクオーター制なども見據えた柔軟性のある學年暦を作り上げることを目指します。
  3. 1コマの授業時間を単に10分延長するのではなく、學生の皆さんが授業に積極的に參畫できる能動的な學習形態を取り入れた授業を展開します。
  4. 講義の內容を體系化するとともに、予習、復習を通して學修成果 (learning outcomes) を保証し、単位の実質化を促進し、教育効果を高めます。

本學授業時間割の変更の通知(411.2 KB)

近年の教育研究改革に対する評価

私立大學で唯一 「私立大學等改革総合支援事業」で6年連続4タイプに採択

教員?職員?學生が協働で教育研究改革を進め、文部科學省から高い評価を得ており、「私立大學等改革総合支援事業」においてこれら4タイプに5年連続で採択されたのは、全國700に及ぶ私立大學等の中で芝浦工業大學のみです。

2019年度事業項目

タイプ1 教育の質的転換
全學的な體制での教育の質的転換(學生の主體的な學修の充実等)を支援
學長のリーダーシップのもと、教職學協働(教員?職員?學生)の教學マネジメント體制を構築。學生の主體的な學びを促すアクティブ?ラーニングの體系化や、FD?SDの積極的な実施など、「學生が何を學んだか」を大切にする 教育の質保証?向上に取り組んでいます。

タイプ2 地域発展
地域社會貢獻、社會人受け入れ、生涯學習機能の強化等を支援 
文部科學省「地(知)の拠點整備事業(大學COC事業)」に採択されており、「地の拠點」として大學近隣の自治體と連攜して、學生や研究室が積極的に地域の課題解決に取り組んでいます。

タイプ3 産業界?他大學との連攜
産業界や國內の他大學等と連攜した高度な教育研究を支援
企業との共同研究や受諾研究などに學生も參畫し、數多くの産學連攜の実績を殘しています。また「理工學教育共同利用拠點」として他大學にFD?SDの研修會を展開したり、170を超える國內外の企業や大學とともに 「GTIコンソーシアム」を組み、共に人材育成に取り組んでいます。

タイプ4 グローバル化
國際環境整備、地域の國際化など、多様なグローバル化を支援
私立理工系大學として唯一採択されている「スーパーグローバル大學創成支援(SGU)」の取り組みを推進しており、海外送り出しや受け入れ留學生の増加のほか、語學能力向上のための支援や學內體制の整備など世界で活躍できるエンジニアを 育成するためのプログラムが進行しています。

理工學系教職員の能力開発に貢獻

文部科學大臣より「理工學教育共同利用拠點」として再認定

芝浦工業大學の教育イノベーション推進センターは、文部科學大臣より教育関係協働利用拠點として「理工學教育共同利用拠點」(大學の職員<教員を含む>の組織的な研修等の実施機関)の認定を受けました。(認定期間<継続>:2019年4月1日~2024年3月31日)

拠點制度は、各大學が持つ教育施設や機関を他大學にも供することで、大學教育全體としてより多様で高度な教育を目指すための制度であり、私立理工系で唯一の認定です。

2016年に同拠點として3年間の認定を受けて以來、學內外に向けて理工學分野のプログラムを実施したほか他大學からの講演依頼や相談にも対応するなど、理工學教育のモデルとして全國展開されている取り組みと実績が再評価されました。
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